キャリア形成する力とは
就職が決まらない
大学を出て就職する、自立した「一人前」の仕事でカネをかせぐ。大学に入学したとき、だれでもそう希望し、そう期待するはずです。しかし、卒業直前の3月で「就職未定者」が、卒業生総数に占める割合は、大学で22%(235人)、短期大学部で31%(45人)。これが入学して4年または2年が過ぎた現実です。
教職・公務員を希望していたが、決まらなかったので、卒業してから再挑戦する。また就職できなかったので、卒業して専修学校に入り勉強する。これらのケースを加えると、3月で職の決まっていない人は、予定していた大学卒業生1078人のうち426人、割合でいえば約40%にもなります。つまり新入学生10人のうち4人が、「職が決まらず卒業」の3月を迎える。ゆゆしい数字です。
進路支援センターは就職支援の活動を一生懸命行っています。センターは、今年もまた支援の内容をグレードアップして、問題の解決に挑戦します。新しい支援の内容はしばらくして広報されるでしょう。
ところで進路支援センターは昨年8月、就職活動をしていなかった158人の学生・保護者に注意を促す通知を送っています。これらの学生はその後就職活動をしたのか? センターはこれらの学生の追跡調査をしました。
それによれば、それらの学生のうち、就職が内定している学生は36人です。残りの約3分の2の学生は、留年30人、教職・公務員などを希望したが果たせず卒業するもの28人、卒業後専修学校などに入ったもの12人、それから教職・公務員以外の就職活動はしたが、果たせなかった学生(いわゆる「就職未定者」)51人という内訳です。
したがって追跡調査対象の学生158人は、10人のうち8人弱が「職が決まらず」3月を迎えたことになります。
表面的な理由として、就職活動の開始が遅れたあるいは十分でなかったからということになるかもしれませんが、一歩踏み込んで、それではなぜ就職活動が十分でなかったのか。その正確な理由をわたくしたちは知らなければなりません。
さきに学生の4割が「職が決まらずに卒業」するといいました。競争社会のなかで、一人前の仕事をしてカネをかせぐ。それに充分な意欲と考える力の形成に、教職員と学生が努力しているか―卒業式・入学式を終えて、わたくしたちは大学の本源的な課題に直面しています。
今年度から始まった授業公開による授業改善、キャリアデザイン講義、夏から始まる学生支援システムなど、地道な努力を続けなければなりません。
