社会福祉学科

広い視野で社会福祉を学んだことで、自分の進みたい道が見つかりました。

社会福祉学科4年森 隆太朗さん(鹿児島実業高等学校出身)

将来、社会福祉士国家試験に挑戦しよう。そんな漠然とした目標を掲げて本学に入学した私ですが、実習で社会福祉協議会に参加したことをきっかけに地域福祉にとても興味を持つようになりました。それからは、様々な福祉分野をまずはしっかりと理解しようという考えが芽生え、現在は子どもの福祉に関する仕事に就きたいと考えています。福祉を学ぶことは、自分の身のまわりの社会課題に目を向けること。学びの中でそんなことに気づきました。

社会福祉学科で学ぶこと

教室で知識や理論を学ぶ「講義」、知識を活かして模擬体験で技術を磨く「演習」、各分野の現場で実践力を養う「実習」の3ステップで学んでいきます。社会福祉全般にわたる幅広い専門知識と高度な技術を習得することで、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「介護福祉士」といった国家試験受験資格、「特別支援学校教諭」「高等学校教諭(福祉・公民)」「中学校教諭(社会)」の教員免許の取得を目指す教育プログラムです。

学びのポイント

本学科で学ぶ全学生が「社会福祉士国家試験受験資格」を取得することを前提に、「ダブル資格」の取得も可能にしたカリキュラムを用意。精神保健福祉士や介護福祉士、または社会科系の中学・高等学校の教員の中から二つ目の資格を選択し、自分の夢や目標に合わせて意欲的に学ぶことができます。卒業を目指すのではなく、その先にある専門資格取得を目指して学んでください。

卒業生メッセージ

在学中に複数取得した資格をベースに、子どもたちの尊厳と個性を大切にしたいと思います。

西ノ園 朱音さん
社会福祉学科2021年3月卒業(鹿児島情報高等学校出身)

勤務先:社会福祉法人光陽福祉会きらら館はるやま

私は現在、多機能型事業所とされる福祉施設で支援を必要とする子どもたちとそれぞれに適した活動を共にし、日々成長を促しています。毎日子どもたちの笑顔を見られること、私たちも驚くような成長を見せてくれる姿に、この仕事のやりがいを実感します。私がこの「療育」という分野を仕事にしようと思ったきっかけは、在学中の社会福祉士実習です。はじめて体験した療育の現場で、「この仕事はとてもやりがいがある!」と直感的に志望を固めました。集団の中で社会性や協調性をゆっくりと育み、一人ひとりの尊厳を守り、個性を大切に。このような考え方を忘れず、子どもと保護者の方から信頼される存在を目指し、今後も学び続けていきたいです。

取得した資格
・介護福祉士(高校在学中)・社会福祉士・精神保健福祉士・保育士

めざせる免許・資格
● 社会福祉士国家試験受験資格 ● 精神保健福祉士国家試験受験資格
● 介護福祉士国家試験受験資格 ● 中学校教諭一種免許状(社会)
● 高等学校教諭一種免許状(福祉)

● 高等学校教諭一種免許状(公民)

● 特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者) ● 社会福祉主事(任用資格)
● 司書 ● 司書教諭
就職先一覧 (2023年3月卒業生)

慈愛会・いちょうの樹・参天会・陽善会・鹿児島県社会福祉事業団・鹿児島県社会福祉協議会・東京都社会福祉事業団・常盤会・敬和会・光陽福祉会・大一会・落穂会・慶生会・鹿児島医療生活協同組合・鹿児島県職員(福祉施設専門職員)・鹿児島県県立病院局・指宿市役所・枕崎市役所・川崎市教員(特別支援学校)・JAさつま日置 他

経験と成長に、熱を。

NPO法人の居住支援活動について学ぶ

茶屋道ゼミの3年生が、地域フィールド演習の一環として、「NPO法人やどかりサポート鹿児島」についてフィールドワークを行いました。住宅確保要配慮者を対象とした連帯保証を行う同法人の鶴田啓洋氏(精神保健福祉士)は、「ソーシャルワーカーが地域移行や地域定着を行う上で、地域における仕掛けづくりを行っていくことの意義」について説明。参加した学生は「援助する側とされる側の一方的な関係ではなく、そこに第三者が積極的に関わっていくことで、より重層的な支援につながることを発見した」と振り返りました。⦆

高齢者の交通安全・転倒予防教室に参加

岩崎ゼミの学生が、鹿児島市牟礼岡地区の交通安全および転倒予防教室に参加しました。同市セーフコミュニティ「高齢者の安全対策委員会」の取り組みで、けがや事故など日常生活の中で高齢者の健康を阻害する要因を予防することによって、安全なまちづくりの構築を目指しています。会場には約20人の高齢者が集まり、学生も一緒に転倒予防の「よかよか体操」を行いました。この取り組みが地域住民の自主的な活動として根付いてほしいと思うと共に、自分たちに何ができるかについて考えるよい機会にもなりました。

クローズアップ授業

心理学概論

社会福祉士に必要とされる人間理解のための心理学的基礎理論(知覚、学習、記憶、感情、動機づけ、知能、パーソナリティ、ストレス、集団などについて)と心理的支援の実践に役立つ理論や技法(心理療法、心理検査法)を学んでいきます。

医療的ケア

介護福祉士が行えるようになった「喀痰(かくたん)吸引」や「経管栄養」を実践的に学びます。これらの医療的ケアを介護福祉士が行う意味を理解し、チームスタッフと連携して安全に実施できる知識と技術を習得していきます。

ゼミ紹介

高齢者の生活を支える仕組みと支援方法をを身につける

川﨑 竜太 准教授

福祉の現場を実際に体感し、専門職に対する理解を深める。

高齢者福祉に関する制度やソーシャルワークを学び、施設や事業所等への訪問や現職の専門職の皆さんから話を聴くことで、高齢者を支える仕組みや支援方法について、実践的な知識や技術の修得を目指します。ゼミでは、学生同士が協力して主体的に取り組み、高齢者の生活課題の現状や解決方法、社会福祉士の役割や専門性について学び、身につけてほしいと思います。

高齢者福祉の実際を学び、自分の将来につなげていきたい。

社会福祉学科3年 木原 楓羽歌さん(尚志館高等学校出身)

社会福祉を学ぶ中で高齢者福祉に興味があり、卒業後の進路をより明確にしたいと思い、高齢者福祉に取り組んでいる川﨑ゼミに入りました。少人数で学べることでゼミ生同士の交流も深まり、学生それぞれの異なる意見を聴くことやゼミで取り組むフィールドワークを通して、考え方や視野が広がっていると思います。


特別な支援が必要な子どもに対する支援方法を学ぶ

永冨 大舗 講師

子どもたちと共に、学生自身も成長していきます。

特別支援学校や保育園に通う子どもたちを招き、個別支援を実践的に学びます。子どもの発達に適した遊び方や指導・支援を通して成長をサポートし、その過程を実際に体験することで学生自身も大きく成長できるはずです。実際に子どもたちとふれあうゼミ活動なので最初は緊張すると思いますが、慣れること、コミュニケーションを取れるようになることでたくさんの気づきを得られます。

はじめて「濱村先生」と言われたとき、とても嬉しかったです。

社会福祉学科4年 濱村 和璃さん(熊本県 芦北高等学校出身)

永冨ゼミでは、学生それぞれが担当児童を受け持ち、成長・発達段階に応じた課題に共に取り組みます。1年間を通して子どもたちの成長をサポートできるので、やりがいはもちろん将来へのモチベーション向上も感じられます。私は特別支援学校の教員を目指しているので、ゼミの学びを将来に活かしていきたいです。

2023年度ゼミ紹介(3年次演習Ⅰ)
■ 有村 玲香 准教授 子ども家庭福祉に関する研究に取り組む
■ 岩崎 房子 教授 医療と介護の連携強化について考える
-地域包括ケアシステムを学ぶ-
■ 大山 朝子 教授 社会福祉の歴史を学ぶ
■ 川﨑 竜太 准教授 高齢者福祉に関連する制度・政策について学ぶ
■ 古賀 政文 特任准教授 特別支援学校の教師になるための基礎・基本を学ぶ
(本物の特別支援学校の教師をめざそう)
■ 齋藤 代彦 特任講師 介護福祉のかかわりについて考える
-事例を通してかかわることの尊さを学ぶ-
■ 茶屋道 拓哉 教授 「生きづらさ」と「ソーシャルワーク」
■ 永冨 大舗 講師 障害のある子どもに対する指導を学ぶ
■ 林 岳宏 教授 これからの精神医療のあり方を考える
■ 松元 泰英 教授 特別支援学校の見学と演習論文の書き方を学ぶ
■ 村上 光朗 教授

ドラマのドラマツルギー―青春や恋愛を中心にして―

■ 山下 利恵子 准教授 社会保障制度を学ぶ(生活を支える社会保障)

社会福祉学科の取り組み

養成施設等に関する情報公表