鹿児島国際大学

鹿国大の取り組み

フィールドワーク

 鹿児島国際大学では、学生が大学という空間から出て地域社会と交流しながら自らの関心や問題意識に基づいて探求し、自分の言葉でまとめあげていく経験を重視しています。「現地に出向いて調査する」「地域の人々にインタビューする」「発掘・資料収集する」といったことを通して、その成果を地域社会に還元する。これが、鹿児島国際大学の考えるフィールドワークです。

イベントでは商工会の方と一緒に餅も作った。

ガラッパプロジェクト

地元と一緒に地域活性化。
責任とやりがいが心地いい。

広瀬 祐人 さん
経済学部 経営学科2年
都城商業高等学校出身(宮崎県)

 私が参加している「ガラッパプロジェクト」は、地域活性化に興味を持った学生が主体となって、大学のすぐ近くにある慈眼寺商店街の食べ歩きや街歩きのためのマップ作成を主な活動としたプロジェクト。メンバーは私も含めて8人。当初は先輩方3人で結成されたのですが、私も何かお手伝いできればと思い、参加しました。今、商店街がシャッター通りとなることは珍しくありません。私は宮崎県の都城出身ですが、地元でもそのような状態の商店街が残念ながらありました。活動を通じて少しでも地域貢献できれば、という思いもありました。

 2013年度は7月と2月に、慈眼寺商店街がある谷山商工会と連携して「慈眼寺食べ歩き街歩き」というイベントを開催しました。内容は、商店街にある店舗のイチオシメニューが、500円もしくは1000円で楽しめるというもの。商工会の方にも助けていただきながら、各店舗に交渉したり、ポスターやチケット、マップなどを作成したりしました。このような準備は授業の合間や休日などに行ったので、なかなか大変でした。

 また、イベント当日も即席の発売所を設けてチケットを販売したり、商工会の方と一緒に餅つきをしたりと、とにかく休まる暇もないくらい忙しかったです。けれどもイベントが終わった後に、商工会や商店街の方からお礼を言っていただいたので、それまでの苦労が一瞬で吹き飛びました。

社会人の方との交渉を通じて、何よりも積極性が身についたと感じています。自分から行動しないと何も始まらないし、動き出すこともありません。電話でアポイントを取ることも、最初は緊張していましたが今は少し慣れました。現在は忙しい先輩方に代わって、プロジェクトのリーダーを任されています。責任を感じますが、その分やりがいも感じています。昨年はイベントを2回実施しましたが、今後も継続していくことが大切。さらにバージョンアップして、もっと人が集まる活気あるイベントにしていきたいです。

マンツーマンで丁寧に教えることをこころがけた模擬授業。

小学校との交流

実践的指導力のアップをめざして。

緒方 綾美 さん
福祉社会学部 児童学科4年
八代高等学校出身(熊本県)

 小学校の教員をめざして、千々岩弘一先生のゼミで学んでいます。千々岩ゼミは、私と同じ目標を持った学生が集まるゼミ。小学校の学習指導要領に沿って授業の計画を立てたり、指導法を学んだり、実践的な模擬授業を行ったりしています。

 また、小学校との交流も多く、霧島市にある小学校を毎年3回訪問して実際の現場で学んでいます。運動会では小学校の先生方と一緒に設営し、餅つき大会では子どもたちと楽しく交流しました。 また、小学校での模擬授業では実際に授業を担当した学生のサポートや劇などを披露しました。約2カ月間、模擬授業や劇の準備をしたのですが、実際の授業はやはり難しかったですね。子どもたちがどれくらい理解しているのか、事前に把握できていなかったので。それでも子どもたちが喜んでくれたことが本当に嬉しくて、なおさら教員になりたいという思いが強くなりました。

 私が小学校の教員を志したのは、小・中学校時代に不登校気味の同級生がいて何も力になってあげられなかったから。それがとても悔しくて、そのような子たちの力に少しでもなりたいと思ったからです。小学校からピアノを習っていて、鹿児島国際大学に入学する際は児童学科と音楽学科のどちらを選択するか迷ったのですが、小学校教諭だけでなく保育士の資格や幼稚園教諭の免許も取得できる児童学科を選びました。

 幼児期から小学校までは当然つながって深い関連があるので、それについても学べるのは非常に大きいですね。もちろん3つ全部の免許・資格を取得したいと思っています。

児童館にて子どもたちと。後列右から3人目が松木田さん。

サークル活動を通じた地域貢献

一人ひとり違う個性を尊重できる、やりがいのある仕事を目指して。

松木田 智美 さん
福祉社会学部 社会福祉学科4年
蒲生高等学校出身

 私は「ボランティアサークルふれあい」に所属していて、毎月定期的に多くの施設を訪問しています。週末の多い日には部員で協力して一日4カ所の施設を回ることもありますし、平日の放課後に訪問することもあります。主な訪問先は児童養護施設や知的障害者施設、保育園、養護老人ホームなど。訪問先ではクイズや私たちが考えたオリジナルのレクリエーションや指遊びのほかに、製作物を一緒に作ることもあります。

 施設の皆さんに笑っていただくと、私まで笑顔になります。また、以前一緒に作った絵馬を一年間大切に保管されていた方もいらっしゃって、とても嬉しかったことも。レクリエーションの内容はサークルのメンバーと考えることが多く、季節にあった遊びを選んでいます。

 社会福祉学科では3年次に必ず実習があるのですが、実習先が偶然にもサークルで訪問していた姶良市の南九州病院でした。1カ月間、ソーシャルワーカーや療育指導室の方に同行して療育活動に参加するなど業務を手伝わせていただき、食事の介助なども行いました。その際、患者さんの状況は一人ひとり違うので、その人に合わせて支援するということは大変なことだとあらためて実感しましたし、自分の知識不足も痛感しました。しかしそれと同時に、もっと患者さんの力になりたいと願う自分もいました。

 メンタル的な問題はなかなか外には見えづらいものですが、将来的にはいち早く患者さんのサインに気付いて、一人ひとりにあった支援ができるような精神保健福祉士になりたいと考えています。

3日間社長のカバン持ち体験

 鹿児島相互信用金庫との産学連携事業のインターンシップとして、2011年の夏に初めて実施され た「3日間社長のカバン持ち体験」。 2013年は35人の学生が県内の中小企業の経営トップと行動を 共にし、経営の最前線や経営者の考え方を肌で感じ、自らの就職活動への意識向上を図りました。

「前田社長が話しかけやすい雰囲気を作ってくださったのが嬉しかった」と話す新地さん。

一人ひとり違う個性を尊重できる、
やりがいのある仕事を目指して。

新地 浪漫 さん
経済学部 経営学科2年
鹿児島商業高等学校出身
【体験先】三和建設株式会社 前田 晋吾(代表取締役社長)

 両親が教職に就いているということもあり、自分もいつかは同じ道 に進みたいと考えています。そのためには「3日間社長のカバン持ち 体験」のように、社会生活を体験することも必要だと参加を決意。 実際に会社に行く前に名刺の渡し方や話し方などの研修もあった ので、臆することなく行くことができました。

 数ある候補の中から三和建設株式会社を志望したのは、建設業 という視点から鹿児島という地域を勉強したいと考え、またその中で いろいろな方とつながりがあるのではないかと思ったからです。3日間 という短い期間でしたが、打ち合わせに同席させていただいたり、他 企業の社長が集まる朝食会などに参加させていただきました。打ち 合わせの現場は熱気がすごく、真剣に議論していたのが印象に残っ ています。また、朝食会では緊張しすぎてあまり味を覚えていないの ですが(笑)、本当にいい経験になりました。

 前田社長は堂々とされていて、頼りがいのある方だなと感じまし た。また非常に気さくで、私の話もしっかり聞いていただきました。せっ かくの機会なので、自分から積極的に質問をしようと決めていたので すが、社長だけでなくほかの皆さんもきちんと答えてくださったのが嬉 しかったです。

 3日間で学んだことは、社会に出たらマナーは非常に大切だとい うこと。また、今よりも一歩踏み込んだ先に成長があるということを、 前田社長に教えていただきました。今後はその教えを無駄にするこ となく、生かしていきたいです。来年も機会があれば、ぜひ参加した いと思っています。社長と行動を共にする貴重な体験はなかなかな いと思うので、ぜひ皆さんにも参加してほしいですね。

研修受入企業(2014年度)

●ユニオン産業株式会社●株式会社南日本新聞開発センター●株式会社ベガハウス●鹿児島相互信用金庫●重信通信工業株式会社●有限会社リック●水溜食品株式会社●有限会社ブライダルハウス六本木●有限会社マルナカ●昭和製菓株式会社●株式会社フジヤマ●フタバ株式会社●野崎税理士事務所●三和建設株式会社●株式会社G-STYLE●株式会社ブンカ巧芸社●阪東機工株式会社●イースト朝日株式会社●南九州コンクリート株式会社●株式会社九大地質コンサルタント●エスパックス株式会社●株式会社ロックフェイス●鹿児島国際観光株式会社●株式会社コピオン●有限会社安泰商事リサイクルマート平之町店●情報機器販売株式会社●鹿児島ミート販売株式会社●株式会社キッコウ●株式会社まからず屋●LEGAL FLAG

インターンシップ

 鹿児島国際大学では主体性・積極性のあるグローバル人材の育成 を目的に、海外と国内の両方でインターンシップを実施しています。 海外インターンシップは中国や韓国、台湾などで語学研修と就業 体験を行い、地域社会で活躍できる国際人をめざして語学力と国際 感覚を磨いています。また、国内インターンシップは鹿児島県や企業 と連携し、さまざまな分野での幅広い就業体験を推進しています。

海外インターンシップ

仕事を楽しむ姿勢も大切。
さまざまな気付きを生かす。

川村 祐太 さん
国際文化学部 国際文化学科3年
鹿児島情報高等学校出身
【体験先】易宏熱鍍?工業股?有限公司

 台湾の企業を志望したきっかけは、台湾の協定校から来た学生 と関わりあう機会があったから。現地ではまず、1週間語学研修を 行い、2週目に就業体験を行いました。と言ってもすぐに台湾語が 話せるわけではないので、もっぱら筆談やジェスチャーでコミュニ ケーションを取っていました。台湾の方はホスピタリティー精神がす ごくてびっくり。とても優しかったのが印象的です。

 就業体験は当初見学の予定だけだったので、3日目にこちらか ら「何か実際に仕事をさせてほしい」と頼みました。工場の従業員 の方と一緒に、プレートを研磨する作業をさせていただいたのです が、真面目にしながら仕事を楽しむ姿勢というのを感じたような気 がします。従業員の方が150人ほどいる会社だったのですが、い ろいろと教えていただいた部署の方とは台湾の屋台にも一緒に行きました。今回のインターンシップのおかげで、海外への抵抗をあ まり感じなくなったような気がします。

 卒業後はアフリカのウガンダでビジネスを展開したいという夢が あります。ウガンダは現在経済成長が進んでいてビジネスチャンス があると思いますし、何よりも挑戦心がかきたてられます。今後は NPO法人「ネイチャリング財団」のインターンシップ制度を利用し て、ウガンダにも行く予定です。現地では大学や大使館を訪問し、 私がフットサルをしているのでサッカー交流もできればいいなと考え ています。こちらもとても楽しみですね。
(※写真:国際文化学科3年の山口拓也さん(鹿児島南高等学校出身/写真右)も参加。)

 今は国際文化学科のマクマレイ・デビッド教授の授業を受けな がら、国際ビジネスに関する勉強をしています。インターンシップは 来年も参加する予定。せっかくのチャンスなので、生かさないともっ たいないと思うんですよね。 起業するためには専門外の勉強も大 切だと痛感していて、自分で本を購入して勉強したりしています。 プラスアルファの努力をこれからも続けて、夢に向かって頑張って いきたいと思います。

国内インターンシップ

体験先で学んだ貴重な体験を
これから生かしていくことが大切。

川上 將太 さん
経済学部 経済学科4年
鹿屋高等学校出身
【体験先】
株式会社山形屋

 当初は軽い気持ちで国内インターンシップに参加したのです が、せっかくなら県内を代表する企業で、なおかつ少しでも長く学 びたいということで3週間体験できる山形屋を選びました。事前の 講習会で名刺の渡し方やあいさつの仕方などを学んだのですが、 スーツやネクタイを締めるのに慣れておらず、また8月という一番暑い季節だったので大変でした。しかしここで社会人の基本を学 んでおいたからこそ、研修先でもあまり失礼がなかったと今振り 返ってみると思います。

 実際の研修ではハンカチ売り場を担当し、販売や接客、商品 の補充などを担当しました。実は弁当屋でアルバイトをしていたの で接客には少しだけ自信があったのですが、まったく勝手が違い ました。最初の頃は売り場に立ってもなかなか声が出なくて、研 修も半分を過ぎた頃からようやくお客さまにもお声がけができるよ うになりました。  今回の研修を通じて感じたのは、お客さまを大切にするのはも ちろん、山形屋という企業が従業員の方々も大切にしているとい うこと。鹿児島を代表するデパートの裏側も見ることができ、本当 に貴重な体験をさせていただいたと感じています。

今回の体験は 大変ためになりましたし、企業説明会などに参加して担当者の方 と話すときにもこの体験が生きていると実感しています。卒業後 はサービス業関連の仕事に就きたいと考えているので、今回の 体験を決して無駄にせずに頑張っていきたいと思います。

国内インターンシップ

仕事に向き合う真剣さと
準備することの大切さを学ぶ。

楠 奈月 さん
経済学部 経営学科3年
並木高等学校出身(茨城県)
【体験先】
協業組合ユニカラー

 ユニカラーにインターンシップに行ったのは、私自身が絵やイラストを描くのが好きで、印刷会社のデザインや印刷に興味があったからです。工場見学や業務案内などの説明を受けたほかに、実際に専門のソフトを使って自分の名刺や化粧箱などを制作させ
ていただきました。最初は少し操作方法が難しかったのですが、教えていただくうちにどんどん楽しくなってきて最後まで仕上げるこ
とができました。

 とはいえ、もちろんプロの方にはかないません。それよりも感じたのは、仕事に対する真剣さ。休憩中は気さくに話しかけていただいたのですが、いざ仕事が始まると本当に集中されるんです。この真剣な雰囲気というのは、なかなか学校では味わえないもの。私はアルバイト経験もないので、それが感じられただけでも参加した意義があったような気がします。

 今回あらためて感じたのは、何事にも早めの準備をすることの大切さ。実際に作業をする際に、きちんと準備をしているかどうかで効率が変わってくることが実感できました。正直、もう少し何か私にもお手伝いできることがあるのではと思っていたのですが、あらためて自分はまだまだだなと。敬語の使い方などももう少し勉強しようと感じました。

 3日間という短い間でしたが、視野が広がるいいきっかけになったと思います。今度はどこに行こうか考え中。皆さんも参加すれば意外な発見があると思いますので、ぜひ参加してほしいです。

海外留学

 鹿児島国際大学は世界8カ国と協定を結び、学生交流や学術交流な どを行っています。 また、夏休みを利用し、集中的に語学を学ぶ海外語 学研修制度も実施しています。留学を考える学生への情報提供や相談 などは、学生課(国際交流支援室)がサポート。本学への留学生との交 流も、国際交流サークルの学生と協力して積極的に開催しています。

異文化での生活を通じて、
アクティブに変わった自分を発見。

山下 佳恵 さん
国際文化学部 国際文化学科3年
伊集院高等学校出身
【留学先】慶煕大学校(韓国/ソウル)

 2年生の2月から約1年間、韓国の慶煕大学校に交換留 学生として留学しました。高校時代から韓国に興味があり、 鹿児島国際大学に進学したのも韓国の大学と協定校を結 んでいるのを知ったから。大学1年生の時にプライベートで 韓国を旅行したのですが、日本と街並みが似ていることが印 象に残りました。当時からすでに韓国語を授業で習っていた のですが、残念ながら現地では全く通じなくて(笑)。それも あって、なおさら留学したい気持ちが強くなりました。

 慶煕大学校はとても大きな学校で、留学生だけでも 1000人くらいいるんですよ。私は寮に住んでいて、インドネ シアやシンガポール、台湾、中国といったアジア圏から、フ ランス、トルコといったヨーロッパ圏の留学生と一緒でした。 不思議とホームシックにはなりませんでしたね。韓国での暮ら しが楽しかったからかもしれません。ルームメイトの韓国人とは 一緒に買い物に行ったり、晩ご飯を食べたりととても仲が良 かったです。また、就寝前には日本と韓国の歴史について 話すことも多かったですね。

 大学では月曜日から金曜日まで1日約4時間、みっちりと 韓国語の授業を受けていました。先生が話す言葉ももちろ ん韓国語。分からないこともありましたが、授業は楽しかった です。クラスには同じ日本人の学生もいましたし、クラスメイトと一緒にご飯を食べることもありました。
(※写真:クラスメイトの留学生と「冬のソナタ」のロケ地でもある南怡島(ナミソム)を観光したのもいい思い出。右端が山下さん。)

 帰国前はちょっとつらかったです。友人もできて、もっと勉 強したかったので。留学前の目標は、韓国語を身につけるこ とと韓国の友人を作ること。日常会話なら話せるようになった ので、両方とも何とか達成できたと思います。何より自分自 身が留学してアクティブになれたことが嬉しいです。またぜひ 行きたいですし、将来的には韓国語を生かせる仕事に就き たいと考えています。

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